フィリピン
国番号
+63
首都
マニラ
人口
1億1,500万人
現地語名
Pilipinas
地域
アジア
東南アジア
タイムゾーン
Philippine Time
UTC+08:00
このページの内容
フィリピンは、西太平洋に散らばる7,641の島々からなるアイランドホッピングの国です。333年のスペイン統治が残した東南アジア唯一のカトリック国であり、アジア最大の英語圏国家でもあるため、言葉の面で日本人旅行者に非常に開かれています。日本のパスポートは30日間ビザなしで入国できますが、復路または第三国行きの航空券が搭乗時に厳格に確認されるので、必ず確定便を用意してください。
フィリピンのビザ・入国制度
フィリピンは日本を含む157の国・地域の国民に、最長30日間のビザなし入国を認めています。事前のオンライン申請は不要で、マニラ(NAIA)、セブ・マクタンなどの国際空港到着時にスタンプが押されます。ただし極めて重要な条件が一つ。復路または第三国行きの確定航空券が厳格にチェックされ、ないと航空会社に搭乗を拒否されたり、入国審査で入国を拒否されたりします。なお滞在許可日数は国籍ごとに違います(香港・台湾のパスポートは14日など)。他国籍の同行者がいる旅程では、それぞれの持ち分を確認してください。パスポートは滞在予定期間終了時点で残存6か月以上が必要です。30日を超える滞在は入国管理局(Bureau of Immigration)で29日間の延長(合計59日間)が可能で、手数料は局の定めによります(申請時に確認を)。定期的な報告を条件に最大3年間まで累積延長ができます。また、渡航前にオンラインの「eTravel」システムへの登録が義務付けられており、発行されるQRコードを入国審査で使用します。ミンダナオ島南西部やスールー諸島の一部には渡航の推奨されない地域があります。最新の安全情報は公式の渡航情報で確認してください。
主なビザの種類
ビザなし入国(30日間)
観光目的。日本を含む157の国・地域の国民が対象で、事前のビザ申請は不要です。到着時にスタンプが押されます。復路または第三国行きの航空券が必須(厳格に確認され、持っていないと搭乗・入国を拒否されることがあります)。パスポートは残存有効期間6か月以上、宿泊先情報の提示を求められることがあります。渡航前にeTravelのオンライン登録も必要です。
事前取得ビザ(観光・商用)
ビザなし入国の対象外の国籍者、またはビザなし期間を超える滞在を予定している人向け。フィリピン大使館・領事館で申請します。申請書、パスポート、写真、残高証明、復路航空券が必要で、手数料と処理日数は申請先の最新案内で確認してください。
特別退職者ビザ(SRRV)
35歳以上の退職者向けの永住資格。フィリピン退職庁(Philippine Retirement Authority)が管轄します。年齢と区分に応じた返還可能な預託金が必要です(金額は改定されるため、退職庁の最新要件を確認)。無期限滞在、複数回入国、配偶者・扶養家族の同伴が可能。生活費の安さ、英語が通じる環境、常夏の気候を理由に、米国・韓国・日本・オーストラリアの退職者に人気があります。
フィリピン渡航の重要情報
フィリピンの旅は、アイランドホッピングが芸術の域に達した国の旅です。パラワン島のエルニドではターコイズのラグーンを伝統船バンカで巡り、コロンでは石灰岩の断崖と透明な湖、そして世界屈指の沈没船ダイビング。ボラカイ島には4km続くホワイトビーチのパウダーサンド、セブ島にはジンベエザメとイワシの大群、ボホール島にはチョコレートヒルズとメガネザル、シアルガオ島にはアジア屈指のサーフブレイクが待ちます。山へ向かえば2,000年前から続くバナウェの棚田(世界遺産)、街にはスペイン統治時代のイントラムロスとビガン。そしてどこへ行っても、温かく心のこもったフィリピン人のホスピタリティが、この島国の旅を忘れがたいものにしてくれます。
フィリピンを発見
パラワン島の二大拠点では、島巡りがアルファベットのツアー名で整理されています。エルニドでは「ツアーA〜D」がそれぞれ別のラグーンとビーチの組み合わせを受け持ち、切り立つ崖の間をカヤックで進むビッグラグーンやシークレットラグーンはツアーAの領分。バンカ(アウトリガー付きの伝統船)に乗り合い、1日かけて数か所を巡るのが基本形です。予約は前日までに町の代理店か宿で足り、繁忙期の人気ラグーンは入場枠が埋まることがあります。コロンではカヤンガン湖やツインラグーン、バラクーダ湖を巡る湖ツアーが看板。どちらの町も、海況次第でツアーが当日中止になることを旅程に織り込んでおくのが実務です。波の穏やかな朝一番の便を選ぶと、ラグーンを静かに独占できる確率が上がります。
この目的地の楽しみ方
エルニド(ツアーA〜D:ビッグラグーン、スモールラグーン、シークレットラグーン、ナクパンビーチ)、コロン(カヤンガン湖、バラクーダ湖、ツインラグーン)、ハンドレッドアイランズ(パンガシナン州)、セブ・ボホール沖の島々。バンカ(アウトリガー付き伝統船)で1日に複数のビーチやシュノーケリングスポット、ラグーンを巡るのがフィリピンならではの体験です。
世界最高水準の海洋生物多様性を誇るコーラル・トライアングルの一部。コロンでの沈没船ダイビング(水深10〜40mに眠る第二次世界大戦時の艦船群)、世界遺産トゥバタハ岩礁(クルーズ船宿泊のみ、4〜6月)、モアルボアルのサーディンラン、マラパスクアのオナガザメ、アニラオのマクロ撮影、アポ島のウミガメ、ドンソルのジンベエザメ遭遇(2〜5月)。料金は世界的に見て手頃で、水温は年間26〜30°Cです。
ボラカイ島のホワイトビーチ(4kmのパウダーサンド、ステーション1〜3、サンセットパラウ、ナイトライフ)、パラワン島のビーチ(ナクパン、ロングビーチ、ポートバートン)、シアルガオ島(サーフィンのクラウド9と手つかずのビーチ)、パングラオ島(ボホール)、バンタヤン島とマラパスクア島(セブ)、カミギン島(火山島と白い砂州)。バックパッカー向けのハンモックから高級プライベートアイランドリゾートまで幅広い選択肢があります。
マニラのイントラムロス(スペイン統治時代の城塞都市、サンティアゴ要塞、世界遺産のサン・アグスティン教会)、世界遺産ビガン(アジアで最も保存状態の良いスペイン統治時代の街並み)、世界遺産バナウェの棚田(2,000年前のイフガオ族の技術)、世界遺産パオアイとミアガオのバロック様式教会、カトリックと土着信仰が融合した独特の祭り(セブのシヌログ、カリボのアティアティハン、バコロドのマスカラ)。
ボホール島のチョコレートヒルズ(1,268の円錐形の丘)と世界最小級の霊長類フィリピンメガネザル、世界遺産プエルト・プリンセサ地底河川(全長8.2kmの探検可能な洞窟河川)、タール火山(湖の中の島にある湖の中の火山)、アルバイ州のマヨン火山(完璧な円錐形)、ボホール海峡でのホエールウォッチング、絶滅危惧種フィリピンワシ(ダバオ)。
シアルガオ島のクラウド9(アジア屈指のライトブレイク、9〜11月がベストシーズン)、ルソン島の中心的サーフスポットで初心者にも人気のラ・ウニオン。セブ島のカワサン滝キャニオニング、ボホール島のジップライン、ボラカイ島ブラボッグビーチでのカイトボーディング(11〜5月)、ピナツボ山とタール火山のトレッキングも楽しめます。
お金と通貨
フィリピン・ペソ(PHP)
通貨コード: PHP
お金の実用的なヒント
マニラ以外・リゾートホテル以外は現金が基本
フィリピンの旅行者にとって、支払いの基本は現金です。国際的なホテル、高級レストラン、大型モール(SM、アヤラ、ロビンソンズ)、航空会社のオフィスではVisa・Mastercardが使えますが、島の宿泊先、ダイブショップ、アイランドホッピングのボート業者、地元のレストラン、トライシクル(三輪タクシー)、ジプニー(乗合バス)、市場は圧倒的に現金のみです。島内での旅程分の現金は事前に確保しておきましょう。ボラカイ島でも小規模な店は現金を好みます。エルニドの外れのビーチ、シアルガオ島、ビサヤ諸島の小さな島々といった離島では現金以外の選択肢はありません。
ATMは都市部に豊富、離島では心もとない
BDO、BPI、Metrobank、Security Bank、Land Bankなどの銀行ATMはマニラ、セブシティ、主要都市に豊富にあり、多くがVisa・Mastercardに対応しています。1回の引き出し上限は他国に比べやや低めで、外国カードの手数料は1回あたり200〜250ペソ、これに加えて日本のカード会社側の手数料もかかります。観光島にもATMはありますが信頼性は低く、現金切れやオフライン、長い行列になりがちです。エルニドの町には数台のATMがありますが頻繁に現金が尽きます。コロン島はATMの数が限られ、シアルガオ島は改善傾向にあるものの安定しません。島へ向かう前に都市部でまとめて引き出しておくのが鉄則です。
GCashは国民的決済アプリだが、旅行者は基本使えない
GCashやMaya(旧PayMaya)はフィリピンで圧倒的に普及しているモバイル決済アプリで、コンビニから屋台まであらゆる場面でQRコード決済が使われています。ただしどちらもフィリピンの電話番号と銀行口座が必要なため、短期旅行者は利用できません。Apple Pay・Google Payなどのタッチ決済はマニラのモールや国際的なホテル、チェーン店の最新端末では使えますが、対応範囲は限定的です。旅行者にとっての現実は「ホテル・モールはカード、それ以外は現金」というシンプルな図式です。
両替はマニラかセブで:離島では不利
マニラ(エルミタ、マカティ、NAIA各ターミナル)やセブシティの両替所は米ドルに対して有利なレートを提示します。観光島でのレートは大幅に不利になるので注意してください。米ドルのきれいな紙幣(2006年以降発行のものが望ましい)を持参しましょう。破損した紙幣や古い紙幣は受け取りを拒否されることがあります。日本円をそのまま両替できる窓口は限られているため、日本出発前に米ドルへ両替してから持参するのが確実です。ホテルのフロントでの両替は手数料が大きく上乗せされるので避けましょう。
ご注意: 渡航前に必ず最新の為替レートを確認してください。両替は空港や銀行、認可された両替所で利用できます。
必要ありません。日本国籍者は観光目的で最長30日間、事前申請なしでビザなし入国ができます。ただし、復路または第三国行きの確定航空券が厳格にチェックされる点に注意してください。これがないと航空会社に搭乗を拒否されることがあります。渡航前にはオンラインのeTravel登録も忘れずに行ってください。パスポートは滞在予定期間終了時点で残存有効期間6か月以上が必要です。
eTravelはフィリピン政府が運営する入国前のオンライン登録システムで、全渡航者に登録が義務付けられています。渡航前にeTravelの公式サイトでパスポート情報や滞在先などを入力すると、QRコードが発行されます。このQRコードを入国審査で提示するため、スマートフォンに保存するか印刷して持参してください。登録は無料です。似た名前の有料代行サイトに注意してください。
パラワン島コロン沖には、第二次世界大戦中の1944年に沈没した艦船が十数隻眠っており、現在はサンゴに覆われた人工礁として世界屈指のレックダイビングスポットになっています。水深10〜40mに沖川丸・秋津洲・伊良湖などが点在し、経験豊富なダイバーからオープンウォーター取得直後の初心者向けの浅いポイントまで幅広く楽しめます。慰霊の場でもある海として、日本人ダイバーにとっては特別な意味を持つダイブサイトです。
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