カンボジア

カンボジアの国旗

国番号

+855

首都

プノンペン

人口

1,730万人

現地語名

Kâmpŭchéa

地域

アジア

東南アジア

タイムゾーン

Indochina Time

UTC+07:00

カンボジアは、世界最大の宗教建造物アンコールワットを頂点に、クメール王朝の1,000を超える寺院群が400平方kmに広がる国です。遺跡の麓の町シェムリアップの賑わいから、トンレサップ湖の水上集落、南部のコー・ロンの白砂と夜光プランクトンの海まで、寺院の先にも旅は続きます。日本のパスポートはeビザまたは到着ビザで入国でき(30日間)、通貨は米ドルとリエルの併用という、実務も分かりやすい国です。

カンボジアのビザ・入国制度

カンボジアは観光客にとって利便性の高いビザ制度を採用しています。観光用eビザは政府公式のeビザサイトからオンライン申請でき、通常3営業日以内に発給、サービス料込みで36米ドルです。ビザオンアライバル(到着時ビザ)はプノンペン・シェムリアップの各空港と主要な陸路国境で取得でき、30米ドル(証明写真とお釣りのいらない米ドル現金が必要)です。ビジネス用ビザオンアライバルは35米ドルで、最長1年まで複数回の延長が可能です。パスポートは入国時点で残存有効期間6か月以上、白紙ページ1ページ以上が必要です。観光ビザは1回に限り追加30日間の延長ができます(延長手数料は業者により45〜80米ドル)。eビザは特定の入国地点でのみ有効なため、公式サイトで最新の対象地点を確認してください。

主なビザの種類

eビザ(観光)

30日間、シングルエントリー。発給から3か月間有効。サービス料込み36米ドル

ほとんどの国籍者が利用できるオンライン申請の観光ビザ。政府公式のeビザサイトから申請し、通常3営業日以内にメールで承認されます。印刷して入国時に提示してください。似た名前の代行サイトは手数料を上乗せするので、申請先は必ず政府公式を。特定の入国地点(プノンペン・シェムリアップ両空港、一部の陸路国境)でのみ有効です。

ビザオンアライバル(観光 - T)

30日間。30米ドル。1回に限り追加30日間の延長可能

プノンペン・シェムリアップ両空港と主要な陸路国境で取得できる到着時ビザ。証明写真とお釣りのいらない米ドル現金を用意してください。eビザより手続きが早い一方、混雑する入国地点では行列が発生することがあります。

ビザオンアライバル(ビジネス - E)

当初30日間。35米ドル。1・3・6・12か月単位で延長可能

ビジネス渡航者、NGO関係者、長期滞在を予定する方向け。最長1年までの複数回延長と、有効な延長中の複数回再入国が可能です。長期滞在の実用的な選択肢です。

ASEAN加盟国民ビザ免除

国籍により14〜30日間(タイの一般旅券は14日)

マレーシア・シンガポール・インドネシア・フィリピン・ベトナム・ラオス・ミャンマー・ブルネイなどASEAN加盟国民向けの観光・商用ビザ免除制度。手数料不要です。ただし日数は国籍ごとに異なり、タイの一般旅券は30日ではなく14日という例外があります(30日の取り決めは外交・公用旅券側)。日本のパスポートはこの枠の対象外で、eビザまたは到着ビザを使います。

カンボジア渡航の重要情報

パスポート:入国時点で残存有効期間6か月以上、ビザスタンプ用の白紙ページ1ページ以上が必要です。

eビザ vs ビザオンアライバル:eビザは渡航前に承認され計画が立てやすい(36米ドル)。ビザオンアライバルは手続きが早い一方、混雑する入国地点では行列が発生します(30米ドル)。eビザは特定の入国地点でのみ有効なため公式サイトで確認を。

ビザ延長:観光ビザは1回に限り30日間の延長が可能(業者により45〜80米ドル)。ビジネスビザは最長1年まで複数回延長できます。

旅行概要

カンボジアの旅の中心は、やはりアンコールです。堀の水面に映るアンコールワットの日の出、216の微笑みのバイヨン、ガジュマルが遺跡を飲み込むタ・プローム。しかしこの国の魅力は寺院で終わりません。シェムリアップはナイトマーケットと屋台の賑わう旅行者の町に育ち、プノンペンは王宮とリバーサイド、20世紀の記憶を静かに伝える追悼施設を併せ持ちます。東南アジア最大の淡水湖トンレサップには水上集落が浮かび、南の島々には白砂と夜光プランクトンの海。物価は東南アジアでも屈指の手頃さで、日本が長年の修復協力で関わってきた遺跡群を、ゆっくり歩ける国です。

カンボジアを発見

1,000を超える寺院が400平方kmに散らばるアンコールは、行き当たりばったりでは歩けません。定番はアンコールワット、バイヨン、タ・プロームを結ぶ「小回りコース」を1日目に、プリア・カーンや東メボンを巡る「大回りコース」を2日目に置く設計です。精緻なピンク砂岩のバンテアイ・スレイは市街から車で1時間近く離れているため、朝の涼しい時間に往復するのが定石。入場券は1日・3日・7日の3種類で、シェムリアップ近郊の公式チケット売り場で購入します(1日37米ドル、3日62米ドル、7日72米ドル)。3日券が7日間のうち好きな3日を選べる仕組みなのが、実は最重要の知識です。遺跡の間に休息日を挟むと、暑さに負けず細部を味わえます。

この目的地の楽しみ方

アンコール遺跡群巡り

世界最大の宗教建造物アンコールワット、216の微笑みの石像バイヨン、ガジュマルの木に飲み込まれたタ・プローム(『トゥームレイダー』撮影地)、精緻なピンク砂岩彫刻のバンテアイ・スレイ、タイ国境の断崖に建つプレアヴィヒア寺院など、規模と美しさに圧倒される遺跡群です。入場券は1日37米ドル、3日62米ドル、7日72米ドル。日本はJASAによる修復支援を通じて遺跡保存に長年貢献しています。

都市と文化

アンコール遺跡の麓シェムリアップにはナイトマーケットや屋台グルメ、アートシーンが広がります。プノンペンには王宮・シルバーパゴダ、活気あるリバーサイド、屋上バーがあります。バッタンバンは植民地時代の建築と名物の「バンブートレイン」で知られます。

ビーチと島々

コー・ロンとコー・ロン・サンレムは白砂ビーチと夜に青く光る夜光プランクトンが魅力です。シアヌークビル近郊のオートレスビーチは静かで美しく、タイの島々ほど開発が進んでいない東南アジア屈指の穴場です。

食とストリートグルメ

国民食アモック(バナナの葉に包んで蒸したココナッツミルクとウコン風味の魚カレー)、ロックラック(胡椒ソースの牛肉と目玉焼き)、ベトナムのバインミーに似たヌンパン(カンボジア風サンドイッチ)、シェムリアップやプノンペンの夜市の屋台グルメ、スクオンの揚げタランチュラなど冒険心をくすぐる料理も。

自然と野生動物

水上集落が広がる東南アジア最大の淡水湖トンレサップ湖、カルダモン山脈の熱帯雨林、クラチエ近郊のメコン川イルワディーカワイルカ、聖なる川と滝が流れるクーレン山、コッコン州の手つかずの自然など、森林伐採の圧力にもかかわらず豊かな生物多様性が残っています。

歴史・追悼施設

プノンペンにある20世紀の記憶を伝える追悼施設、トゥールスレン(S-21)とキリングフィールド。市内でも最も多くの人が訪れる文化・歴史スポットのひとつで、静かな敬意を持った見学が求められます。見学には半日程度を見ておきましょう。

お金と通貨

お金と通貨
KHR

カンボジアリエル(KHR)・米ドル(USD)も広く流通

通貨コード: KHR

お金の実用的なヒント

米ドルとリエルの二重通貨経済:基本は米ドル、お釣りはリエル

カンボジアは独特の二重通貨制度を採用しています。ホテル代、ツアー代、レストランの食事代、スーパーでの買い物など、ほとんどの取引で米ドル(USD)が使われます。カンボジア・リエル(KHR)が正式な自国通貨ですが、主に1米ドル未満の端数のお釣りとして使われます(1米ドル≒4,000リエル)。米ドルで支払うとお釣りはリエルで渡されます。観光地の価格表示は米ドル建てが基本です。日本出発前に、破れや書き込みのないきれいな米ドル現金を用意してください。リエルを日本で用意する必要はありません。

ATMは豊富だが1回4〜6米ドルの手数料がかかる

プノンペン、シェムリアップ、シアヌークビル、カンポット、バッタンバンにはATMが豊富にあります。ABA銀行、ACLEDA銀行、カナディア銀行が特に信頼性が高いネットワークです。ほとんどのATMは米ドルを引き出せます。多くのATMは引き出し1回につき4〜6米ドルの手数料がかかるため、まとめて大きめの金額を引き出すと手数料を抑えられます。ACLEDA銀行は手数料が無料になる場合もあります。

カードは主要観光地のみ:Apple Pay・Google Payは普及途上

Visa・Mastercardはプノンペン・シェムリアップなど主要観光地のホテル、大きめのレストラン、旅行代理店で使えます。カンボジア独自のブロックチェーン決済システム「バコン」は現地で急速に普及していますが、現地の銀行口座が必要なため短期旅行者にはハードルが高いです。Apple Pay・Google Payは広くは普及していません。日常の支払いには米ドル現金が中心となります。

東南アジア屈指の物価の安さ:アンコールパスが主要な出費

カンボジアは東南アジアでも屈指の物価の安さです。屋台グルメ(バイサイチュルック、ノムバンチョック)と地元レストランに寄せるほど食費は軽くなり、ゲストハウスから中級ホテルまで宿の選択肢も手頃な水準で層が厚い。市内の移動はトゥクトゥクと配車アプリが少額で済みます。旅の主要な出費はむしろアンコールパスで、1日37米ドル、3日62米ドル、7日72米ドル(チケット売り場で米ドル現金またはカードで支払い)。実勢価格は変動が続いているので、直近の相場で予算を組んでください。

ご注意: 渡航前に必ず最新の為替レートを確認してください。両替は空港や銀行、認可された両替所で利用できます。

お金に関するよくある質問

よくある質問

いいえ、ビザが必要です。ただしeビザ(政府公式のeビザサイトからオンライン申請、36米ドル、通常3営業日で発給)またはビザオンアライバル(空港・陸路国境で取得、30米ドル)のいずれかで比較的簡単に取得できます。パスポートは残存有効期間6か月以上が必要です。

日本国政府アンコール遺跡救済チーム(JASA)が長年にわたり遺跡の保存修復に携わっており、バイヨン寺院の塔やアンコールワットの経蔵の修復などを手がけてきました。日本はカンボジアの文化遺産保存における主要な国際協力国のひとつです。

シェムリアップ近郊のアンコールチケット売り場(公式窓口)で購入します。1日券37米ドル、3日券62米ドル、7日券72米ドルで、米ドル現金またはカードで支払えます。客引きからの購入は避け、必ず公式窓口を利用してください。

カンボジアへの旅行をご計画中ですか?入国に必要な手続きを確認し、オンラインで申請できます。

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併せて必要: デジタル入国カード

情報はVisajaの在外公館データベース(visaja.com)に基づき、公的な情報源と照合していますが、最終的な判断は常に公館自身にあります。