クロアチア
国番号
+385
首都
ザグレブ
人口
387.2万 (2021)
言語
クロアチア語
面積
56,594 km²
電圧・周波数
230 V
プラグの種類
ユーロプラグ · シュコー
通行区分
右
現地語名
Hrvatska
地域
ヨーロッパ
南ヨーロッパ
タイムゾーン
中央ヨーロッパ時間
UTC+01:00
このページの内容
クロアチアはアドリア海に面したEU加盟国で、2023年1月にシェンゲン圏とユーロ圏へ同時に加わりました。世界遺産ドゥブロヴニクの城壁、ローマ皇帝の宮殿がそのまま街になったスプリト、滝で連なるプリトヴィツェの湖、そして1,000を超えるダルマチアの島々を、『ゲーム・オブ・スローンズ』のロケ地巡りとあわせて楽しむ日本人旅行者が増えています。日本国籍者は観光・商用目的なら180日間のうち最長90日間、ビザなしで滞在できます。
クロアチアのビザ・シェンゲン制度
2023年1月1日よりクロアチアはシェンゲン協定の正式加盟国です。日本国籍者を含む多くの国の国籍者は、観光・商用目的で180日間のうち最長90日間、ビザなしで入国できます。シェンゲン圏の統一ルールがクロアチアにも適用されています。シェンゲンビザが必要な国籍の場合は、クロアチア大使館・領事館(または他のシェンゲン加盟国の在外公館)で申請書、証明写真、旅程表、宿泊証明、シェンゲン基準の最低補償額を満たす海外旅行保険(金額基準は改定されることがあるため申請前に最新の要件を確認)、資金証明、目的別の追加書類を提出する必要があります。クロアチアのシェンゲン圏統合により、隣接するシェンゲン加盟国との国境管理は撤廃されています。
主なビザの種類
ビザなし入国(シェンゲン)
観光、商用、会議、友人・家族訪問向け。日本、米国、英国、オーストラリア、カナダなど対象国籍者が利用できます。
シェンゲンビザ(タイプC)
シェンゲンビザが必要な国籍者の観光、商用、文化イベント、会議などの短期滞在向けです。
国内ビザ(タイプD)
就労、留学、家族呼び寄せ、クロアチア国内居住など90日間を超える長期滞在向けです。
クロアチア渡航の重要情報
•シェンゲン加盟:2023年1月1日にクロアチアはシェンゲン協定に加盟しました。他のシェンゲン加盟国との国境管理はありません。
•ユーロ圏加盟:2023年1月1日にクロアチア・クーナからユーロ(EUR)に通貨が切り替わりました。全国でユーロ建て表示です。
•パスポート:シェンゲン圏出国予定日から3か月以上の残存有効期間、発行から10年以内が必要です。
•90/180ルール:クロアチアだけでなくシェンゲン圏全体で180日間のうち最長90日間の滞在制限が適用されます。
•海外旅行保険:シェンゲンビザ申請者にはシェンゲン基準の最低補償額を満たす保険への加入が必要です(金額基準は改定されることがあるため、申請前に最新の要件を確認してください)。ビザ不要な渡航者にも加入をおすすめします。
•島へのフェリー移動:ダルマチア諸島を巡る一般的な手段です。夏のピークシーズン(7〜8月)は事前予約が必須です。主要運航会社はヤドロリニヤ。
•言語:公用語はクロアチア語です。観光地では英語が広く通じ、沿岸部では地理的・歴史的つながりからドイツ語・イタリア語も比較的通じます。
•ベストシーズン:7〜8月が最も混雑し価格も高くなります。5〜6月・9〜10月の中間シーズンは天候と混雑のバランスが良好です。
クロアチアの魅力はアドリア海の海岸線に凝縮されています。トリュフの香るイストリア半島の丘の町から、白い石の中世港町、そして「アドリア海の真珠」ドゥブロヴニクの城壁まで、ターコイズブルーの海に1,000を超える島々が浮かびます。スプリトでは1,700年前のローマ皇帝の宮殿が今も人の暮らす街区として生き続け、プリトヴィツェ湖群では16の湖が滝で連なります。フヴァル島のラベンダー畑、旧軍事島ヴィスの隠れた入り江、ザダルの「海のオルガン」、そして皿の上にはグリル魚とイカ墨リゾット、土着品種のワイン。スプリトからドゥブロヴニクへ島伝いに帆走する旅は、地中海でも屈指の体験です。
クロアチアを発見
ドゥブロヴニクの城壁とスプリト:1,700年生き続けるローマ宮殿
ドゥブロヴニク旧市街を囲む全長約2kmの城壁は、途切れることなく一周歩ける完全な環状路です。眼下にはオレンジ色の瓦屋根と大理石敷きの通り、バロックの教会が広がり、『ゲーム・オブ・スローンズ』でキングズ・ランディングとして撮影された街角が次々に現れます。一方のスプリトは、ローマ遺産への向き合い方がまったく異なります。ディオクレティアヌス帝が約1,700年前に建てた隠居宮殿は、廃墟になる代わりにそのまま都市に取り込まれました。ローマ兵が立っていた部屋にカフェやブティックが入り、皇帝の霊廟は大聖堂に転用され、宮殿の平面図がそのまま旧市街の地図になっています。遺跡を見学するのではなく、遺跡の中で暮らしが続いている街です。
島巡り:華やかなフヴァルから旧軍事島ヴィスまで
ダルマチア海岸には1,000を超える島々が浮かび、フェリーで少し移動するだけで島の性格ががらりと変わります。フヴァル島はラベンダー畑とヴェネツィア様式の街並みにヨットの旅行者が集う社交的な島、コルチュラ島はマルコ・ポーロ生誕の地と伝えられ、白ワインの産地としても知られます。ブラチュ島のズラトニ・ラットは、風と潮流で先端の形が変わり続ける白い小石の岬です。そして一線を画すのがヴィス島。1989年までユーゴスラビア軍の拠点として外国人の立ち入りが禁止されていたため開発を免れ、ブルーケーブ(青の洞窟)や放棄された軍事トンネル、その日の水揚げをそのまま出す食堂が残る、最も素朴な島になりました。主要航路はヤドロリニヤ社のフェリーが担い、7〜8月は事前予約が必須です。
プリトヴィツェ湖群とクルカ:滝でつながる湖の回廊
プリトヴィツェ湖群国立公園(世界遺産)では、原生のブナ林の中を16の湖が滝で連なります。この地形は石灰華(トラバーチン)の天然の堰が水中で成長し続けることで生まれたもので、湖と滝の姿は今も少しずつ変わり続けています。園内は木道で結ばれ、滝を遠くから眺めるのではなく、流れ落ちる水のすぐ上を歩いて渡れるのが最大の魅力です。夏の混雑を避けるには朝一番の入場がほぼ唯一の方法で、入場者数が制限されるため事前のオンライン予約が安心です。もうひとつのクルカ国立公園はスクラディンの町から遊覧船で入るのが定番で、段状に連なるスクラディンスキ・ブクの滝を遊歩道から間近に望めます(かつて名物だった滝つぼでの遊泳は、環境保護のため現在は禁止されています)。
イストリアのトリュフとペリェシャツの土着ワイン
北部のイストリア半島が「クロアチアのトスカーナ」と呼ばれるのは伊達ではありません。秋にはモトヴンの森で訓練された犬とともに白トリュフ狩りが行われ、黒トリュフは一年を通して採れます。オリーブオイルは国際的な賞の常連で、モトヴンやグロジュニャンといった丘の町がその舞台です。南のダルマチアへ下ると、クロアチア国外ではまず出会えないワインが待っています。ペリェシャツ半島の急斜面で育つ赤のプラヴァツ・マリとディンガチュ、コルチュラ島の白グルク。家族経営のコノバ(伝統食堂)で、その日の水揚げと合わせて味わうのが正統です。
『紅の豚』のアドリア海:日本人が既に知っている風景
宮崎駿監督の『紅の豚』の舞台は、両大戦間のアドリア海です。飛行艇が石灰岩の島々と入り江の上を飛ぶあの風景はまさにダルマチア諸島のもので、ヴィス島のブルーケーブや船でしか入れない隠れた入り江を巡ると、映画の場面に入り込んだような感覚になります。ドゥブロヴニクをスルジ山から見下ろすオレンジ屋根の街並みは、『魔女の宅急便』のコリコの街のモデル候補地のひとつとして、ファンの間で長く親しまれてきました。さらに『ゲーム・オブ・スローンズ』の主要ロケ地でもあり、ロヴリイェナツ要塞や旧市街の階段など、作品をたどる街歩きが定番になっています。日本のアニメと海外ドラマ、二つの記憶を重ねて歩ける稀有な海岸です。
ザダルの海のオルガンと「世界一美しい夕日」
ザダルの海辺には、波が演奏する楽器があります。「海のオルガン」は大理石の階段の下に35本のパイプを仕込んだ建築作品で、打ち寄せる波が空気を押し込むたびに和音が鳴り、同じ旋律は二度と繰り返されません。すぐ隣の「太陽への敬礼」は直径22mの円形に敷き詰められたガラス板が日中に太陽光を蓄え、日没とともに光のショーを始めます。この街の夕日を「世界で最も美しい」と讃えたのは、1964年に滞在した映画監督ヒッチコックでした。ローマ時代のフォルムや聖ドナトゥス教会といった旧市街の見どころを昼に巡り、夕方は海辺の階段に腰掛けて、オルガンの音と夕日で一日を締めくくるのがザダルの正しい過ごし方です。
この目的地の楽しみ方
ダルマチア海岸沿いには1,000を超える島々があり、フェリーやカタマラン、セーリングルートで結ばれています。フヴァル島はラベンダー畑とヨットセットのナイトライフ、コルチュラ島はマルコ・ポーロの出身地伝説と上質な白ワイン、ブラチュ島は風と潮流で形を変えるズラトニ・ラット・ビーチで知られます。ヴィス島は1989年まで外国人立入禁止だった旧ユーゴスラビア軍事拠点で、最も手つかずの自然が残る島です。
ドゥブロヴニクの全長2kmの中世の城壁(世界遺産)はアドリア海の絶景を望め、旧市街は『ゲーム・オブ・スローンズ』のキングズ・ランディングとしてファンにもおなじみです。スプリトのディオクレティアヌス宮殿は1,700年前のローマ遺構が生きた街区として今も機能しています。ザダルの「海のオルガン」は波の力で音楽を奏で、夕暮れには「太陽への敬礼」がライトアップされます。
クロアチアは世界屈指のセーリング大国です。穏やかな入り江、安定した夏の風(マエストラル)、数百のアンカレッジ、各主要港のマリーナが揃います。ヴィス島でのダイビング(沈没船、ブルーケーブ)、ブラチュ島ボルでのウィンドサーフィン、オミシュ近郊のツェティナ川での急流下りも人気です。
プリトヴィツェ湖群(世界遺産)は原生ブナ林の中を16のターコイズブルーの湖が滝で連なる、ヨーロッパ屈指の絶景です。クルカ国立公園はスクラディン発の遊覧船が定番で、スクラディンスキ・ブクの連瀑を遊歩道から間近に望めます(滝つぼでの遊泳は環境保護のため現在は禁止)。コルナティ諸島は89の無人島からなる荒々しい美しさを持つ群島です。
イストリア半島のトリュフはピエモンテに匹敵する名産地です(秋には訓練された犬を使った白トリュフ狩りも)。ダルマチア料理は海の恵みが中心で、グリル魚、イカ墨の黒いリゾット、鉄鍋料理のペカ、ダルマチア風生ハムのプルシュトなどが楽しめます。プラヴァツ・マリやディンガチュなど土着品種のワインも見逃せません。
ブラチュ島のズラトニ・ラットは風と潮流でその形を変える名物の白い小石ビーチです。ヴィス島の隠れた入り江は船でしか行けません。クロアチアのビーチは砂浜より小石・岩場が中心のため、ウォーターシューズがあると便利です。海の透明度は非常に高く、しばしば30m以上の視界があります。
お金と通貨
ユーロ(EUR)
通貨コード: EUR
お金の実用的なヒント
通貨はユーロ:2023年1月にクーナから切り替わった
クロアチアは2023年1月1日にクロアチア・クーナ(HRK)からユーロ(EUR)に通貨を切り替えました。日本からの旅行者は、日本出発前のユーロへの両替、または現地ATMでの引き出しが基本です。両替所(ムイェニャチュニツァ)は観光都市に豊富にありますが、空港のレートは不利な傾向があります。旧クーナ紙幣はすでに法定通貨ではなく店頭では使えません(手元に残っている場合は、クロアチア国立銀行が紙幣の両替を受け付けています)。
ATM網は充実:島巡りの日は現金の備えを
クロアチアはATM網が発達しています。ザグレバチュカ銀行、PBZ、エルステ、ライファイゼン、OTPといった銀行のATMがザグレブ・スプリト・ドゥブロヴニク・リエカ・ザダルに豊富にあります。ダルマチア諸島の小さな島(フヴァル、ブラチュ、コルチュラ)はATMの数が少ないため、島巡りの際は現金を用意しておいてください。「自国通貨(日本円)換算」の選択肢は必ず断り、ユーロで引き出しを。1回・1日の引き出し上限が設定されているのが普通なので、大きな現金が要る日は分けて引き出してください。観光地の独立系ATMより、銀行併設のATMのほうが手数料・レートとも有利です。
カード対応は非常に良好:Apple Pay・Google Payも広く普及
クロアチアはカード対応が非常に良好です。Visa・Mastercard、さらにはAmexも観光地のホテル・レストラン・店舗のほとんどで使えます。Apple Pay・Google Payはザグレブ・スプリト・ドゥブロヴニクをはじめとする主要観光地のコンタクトレス端末で広く利用できます。屋台や市場は現金のみの場合が多いです。DCC(ダイナミック・カレンシー・コンバージョン、自国通貨換算)の選択肢が出た場合は必ずユーロ払いを選んでください。適用されるレートは大幅に不利です。
物価は西欧より手頃:ただしユーロ導入後は上昇傾向
クロアチアは西欧より手頃ですが、ユーロ導入後は物価の上昇が続いています。構え方で考えるのが実務的です。国内で最も高いのはドゥブロヴニクで、宿も食事も他都市より明確なプレミアムがつきます。ダルマチア海岸と島々は中間シーズン(5〜6月・9〜10月)なら手頃で、7〜8月のピークには宿泊を中心に価格が大きく跳ね上がります。内陸部(ザグレブやスラヴォニア地方)は海岸部より目に見えて割安です。島へのフェリーは距離のわりに手頃な庶民の足です。国立公園の入場料は季節による段階制で改定もあるため、公式サイトで最新料金を確認してください。実勢価格は変動が続いているので、直近の相場で予算を組んでください。
ご注意: 渡航前に必ず最新の為替レートを確認してください。両替は空港や銀行、認可された両替所で利用できます。
クロアチアはユーロを使いますか?
Apple PayやGoogle Payは使えますか?
DCC(ダイナミック・カレンシー・コンバージョン)とは何ですか?
フヴァル島やコルチュラ島のような島にもATMはありますか?
クロアチアは他の地中海諸国と比べて物価は高いですか?
国立公園の入場料はどれくらいですか?
チップは必要ですか?
日本国籍者はクロアチアにビザなしで入国できますか?
はい。日本国籍者は観光・商用目的で180日間のうち最長90日間、シェンゲン協定に基づきビザなしで入国できます。2023年からクロアチアはシェンゲン圏に完全加盟しているため、統一ルールが適用されます。
『ゲーム・オブ・スローンズ』のロケ地はどこで見られますか?
ドゥブロヴニク旧市街の多くがキングズ・ランディングとして撮影されました。城壁の遊歩道や旧市街の路地を歩けば、ドラマのシーンを随所で思い出せます。近年は日本人ファンによるロケ地巡りツアーも人気を集めています。
クロアチアの島巡りにはどれくらいの日数が必要ですか?
主要な島(フヴァル、コルチュラ、ブラチュ)を巡るなら最低5〜7日は見ておきたいところです。スプリトを起点にフェリーで島々を回るルートが一般的で、夏のピークシーズンはフェリーの事前予約が必須です。
プリトヴィツェ湖群国立公園はどこから行けますか?
ザグレブとザダルのほぼ中間に位置し、いずれの都市からもバスや車で日帰り圏内です。入場は有料で、料金は季節による段階制です(夏のピークが最も高く、改定もあるため公式サイトで最新料金を確認してください)。夏は入場者数が制限されるため、事前のオンライン予約がおすすめです。
クロアチアの通貨はまだクーナですか?
いいえ、2023年1月1日にユーロ(EUR)へ切り替わりました。クロアチア・クーナはもはや法定通貨ではなく、使用できません。旧クーナ紙幣が手元にある場合はクロアチア国立銀行で無期限に両替可能です。
クロアチア旅行のベストシーズンはいつですか?
7〜8月が最も混雑し価格も高騰します。天候と混雑のバランスが良いのは5〜6月と9〜10月の中間シーズンで、海水浴もまだ十分楽しめます。ロケ地巡りやセーリングも比較的快適に楽しめる時期です。
情報はVisajaの在外公館データベース(visaja.com)に基づき、公的な情報源と照合していますが、最終的な判断は常に公館自身にあります。