モンゴル
国番号
+976
首都
ウランバートル
人口
340万人
現地語名
Монгол улс
地域
アジア
東アジア
タイムゾーン
Choibalsan Standard Time
UTC+08:00
ほか2件
このページの内容
モンゴルは日本の国土のおよそ4倍という広さに、人口はわずか340万人ほどしか住んでいない、世界でもっとも人口密度の低い国です。その半分近くが首都ウランバートルに集中し、残りの大地では今も遊牧の暮らしが季節とともに続いています。成田や関西からの直行便があり、地図で見るより近い国でもあります。大相撲の土俵に立つ力士の多くがこの国の出身であることは、日本ではよく知られている通りです。13世紀にチンギス・ハーンが築いた帝国は史上最大級の版図を誇りましたが、20世紀にはソ連の衛星国として社会主義体制を経験し、1990年に民主化へ転じました。旅行者を惹きつけるのは、遊牧民の家庭に泊まるゲル体験、馬に乗って草原を駆ける時間、ゴビ砂漠の砂丘と化石の地層、そして7月のナーダム祭りです。舗装道路の途切れた先にこそ、この国の本当の姿があります。
モンゴルのビザ・入国制度
日本国籍のパスポート保持者は、観光目的であれば30日間ビザなしで入国できます。これはアメリカ・カナダ・イギリス・ドイツなど60を超える国籍に適用される制度の一部で、日本もその対象国として名前が挙がっています。パスポートは滞在終了時点から6か月以上の残存有効期間が必要です。ビザなし入国の対象にならない国籍向けには電子ビザの制度があり、政府公式サイトから申請し、承認書を印刷して国境で提示する仕組みです。手数料と審査日数は申請時点の公式案内で確認してください。ビザなしでも電子ビザでも、入国後の重要な義務がひとつあります。7日を超えて滞在する場合、到着から7日以内に移民当局へ登録しなければならないという規定です。首都のホテルやゲストハウスはこの手続きを自動的に代行してくれますが、草原のゲルキャンプや現地の家庭に泊まる場合は代行されないことが多く、その場合は自分で移民局に出向いて登録する必要があります。未登録のまま出国しようとすると、日数に応じた過料が科されるほか、出国手続きで問題が生じることがあります。7日以内の滞在であれば登録義務はありません。観光目的の入国では就労は認められず、長期滞在や就労には別途の許可手続きが必要です。ピークシーズンの6月から9月は事前の計画が欠かせません。冬季(11月から3月)の旅行も可能ですが厳寒で、閉鎖される観光キャンプも少なくありません。
主なビザの種類
ビザなし入国(観光、日本国籍対象)
日本を含む60を超える国籍の観光渡航者に適用される制度です。事前申請は不要で、入国審査時にパスポートを提示するだけで足ります。
電子ビザ
ビザなし入国の対象にならない国籍、または事前に承認を得ておきたい渡航者向けの制度です。政府公式サイトからオンラインで申請します。
大使館ビザ
ビザなし・電子ビザのいずれの対象にもならない国籍向けの、大使館を通じた従来型のビザです。
トランジットビザ
シベリア鉄道(モスクワ〜北京間)や、ロシア・中国間の陸路移動でモンゴルを経由する旅行者向けです。
滞在登録
ビザの種類を問わず課される、入国後の別枠の義務です。7日を超えて滞在するすべての渡航者が対象で、首都の宿泊施設は代行することが多いものの、草原のゲルキャンプや家庭では代行されないことがあります。
出発前に知っておきたいこと
モンゴル旅行の計画は、まず距離と向き合うことから始まります。国土が広く舗装道路が少ないため、地図上ではわずかな移動に見えても丸一日を費やすことが珍しくありません。だからこそ、多くの目的地を欲張るより一つの地方に絞って数日を過ごすやり方が、この国ではほとんどの場合うまくいきます。季節も選択の余地というより条件そのものです。旅行が成り立つ期間は短く、その短い窓にこの国の主な体験がすべて詰め込まれています。
モンゴルを発見
草原での宿泊はたいていゲルです。旅行者向けキャンプのゲルはベッドとストーブを備えていますが、遊牧民の家庭に泊まる形は、その家の暮らしそのものに招き入れられる体験です。後者を選ぶなら知っておきたい作法がいくつかあります。敷居を踏まずにまたいで入ること、内部では時計回りに動くこと、勧められたお茶や乳製品は右手で受け取ること、そして炉とその周辺を不用意に横切らないことです。難しい決まりではなく、守ればその家でぐっと居心地がよくなります。夜はストーブの火が消えると気温が大きく下がるため、夏でも防寒着が要ります。トイレや洗面設備は都市部とは違うことを前提に準備してください。ウェットティッシュと携帯用の消毒液、ヘッドライトは実際に毎日使うことになります。電力を太陽光に頼るキャンプが多く充電できる時間が限られるため、モバイルバッテリーは多めに持参し、通信は地域によって圏外になります。不便の羅列に見えますが、それこそがこの国を訪れる理由でもあります。満天の星と静けさは、都市では手に入らないものです。
この目的地の楽しみ方
旅行者向けキャンプのゲル、あるいは遊牧民の家庭での宿泊。敷居や炉に関する作法、勧められたお茶を受け取る所作などの慣習があり、夏でも夜は気温が大きく下がります。
馬に乗って草原を移動する日程は初心者にも開かれています。丸一日乗ると体に確実にこたえるため、初日は短めに設定し、少しずつ延ばすのが安心です。
砂丘と赤い断崖、真夏でも氷の残る渓谷が入り混じります。移動距離が長く、組み込むならゴビ自体が旅程の中心になります。
夏の真っただ中に開かれる最大の祭りで、相撲・弓術・競馬が一堂に会します。航空券と宿泊の需要が集中する時期なので数か月前の予約が必要です。
博物館と寺院、広場のあるウランバートルと、奇岩や森の広がる国立公園、巨大な騎馬像の複合施設。短い日程でもこの組み合わせで草原とゲルを体験できます。
カザフ系住民が多数を占める山岳地帯で、訓練したイヌワシを連れて狩りをする伝統が続いています。国内線と車を乗り継ぐため、日程には余裕が必要です。
お金と通貨
モンゴル・トゥグルグ(MNT)
通貨コード: MNT
お金の実用的なヒント
首都の外は現金社会
モンゴルの通貨はトゥグルグで、支払い方法は首都と地方で大きく分かれます。ウランバートルではカードが広く使えますが、草原や砂漠へ出るとほぼ現金しか通用しません。ゲルキャンプでの追加料金、村の商店、土産物、ちょっとした利用料はすべて現金払いで、決済端末があっても通信が届かず処理できないことがあります。だからこそ現金計画はシンプルに考えるのが得策です。草原に出る前に、その旅程全体で必要な分を首都でまとめて用意しておくことです。小額紙幣を混ぜておくとキャンプや商店での支払いがぐっと楽になり、高額紙幣ばかりだとお釣りがなく困ることになります。余ったトゥグルグは出国前に使い切るか両替しておくのが賢明です。日本国内では再両替が難しい通貨です。
現金の引き出しはウランバートルで済ませておく
現金自動預払機は首都と地方の中心都市にあり、海外発行のカードでも引き出せます。ただし地方に行くほど台数が急激に減り、故障していたり現金切れになっていたりすることも珍しくありません。草原のキャンプ地帯には基本的にないものと考えたほうが安全です。引き出しには一回ごとに手数料がかかる仕組みなので、何度も分けて引き出すより一度にまとめて引き出し、出発直前ではなく数日前の余裕を持って準備するのがおすすめです。機械が故障していたときに代わりを探す時間が必要になるからです。画面で「日本円で確定しますか」といった案内が出た場合は断り、必ず現地通貨(トゥグルグ)建てで進めてください。換算条件が不利になります。
カードが使える範囲とツアー代金の仕組み
首都のホテルやレストラン、商店、旅行会社ではカード決済に問題はありません。問題はその外側です。草原や砂漠のキャンプは現金前提で運営されているところが多く、カード対応と案内されていても通信状況で決済に失敗することがあります。そのため大きな出費は都市部でカードを使い、現場では現金を使うという分け方が安全です。この国の旅費の大部分を占めるツアー代金は、たいてい車両・運転手・宿泊・食事をまとめた総額として提示され、出発前に精算する形が一般的です。契約の際に何が込みで何が現地払いになるのかを確認しておくと、旅の途中で計算が狂うことがありません。燃料代や入場料、ゲルキャンプの追加サービスが別料金になっているケースはよくあります。
両替は都市部で、チップは気負わずに
日本でトゥグルグへ直接両替できる取り扱いは限られているため、米ドルやユーロを用意して首都で両替するか、現地のATMを利用する方法が一般的です。ドルやユーロを持参する場合は、汚れや破れのない紙幣を用意し、銀行か正規の両替所を利用してください。チップは義務ではありませんが、数日間同行してくれる運転手やガイドには習慣として渡されることが多く、旅程の最後にまとめて渡す形が一般的です。ゲルキャンプや遊牧民の家庭を訪ねる場面では、お金よりも子ども向けの文房具のような小さな贈り物のほうが自然に喜ばれることもあります。どちらにしても、現地の旅行会社に事前に相談すればその地域の慣習を教えてくれます。
ご注意: 渡航前に必ず最新の為替レートを確認してください。両替は空港や銀行、認可された両替所で利用できます。
観光目的であれば不要です。日本国籍のパスポート保持者は30日間ビザなしで入国できます。パスポートは滞在終了時点から6か月以上有効である必要があり、7日を超えて滞在する場合は入国後の滞在登録が別途必要です。
7日を超えて滞在するすべての渡航者に課される、入国後の手続きです。首都のホテルやゲストハウスは代行してくれますが、草原のゲルキャンプや現地の家庭では代行されないことが多いため、宿に確認し、代行がなければ自分で移民局に出向いて登録してください。見落とすと日数に応じた過料が科され、出国時に手続き上の問題が生じることがあります。7日以内の滞在なら登録は不要です。
見たいものによって大きく変わります。4日前後なら首都近郊の国立公園で草原とゲル、乗馬を一通り体験する日程が現実的です。ゴビや西部アルタイまで見るなら往復の移動だけで数日を要するため1週間以上を確保する必要があり、短い休暇に複数の地方を詰め込むと移動ばかりの旅になりがちです。一つの地方に絞って数日を過ごす組み方が、この国ではほとんどの場合うまくいきます。
Visajaはこのページの連絡先とビザ情報を継続的に見直していますが、要件は予告なく変わることがあります。重要な点は出発前に公館または公式窓口で確認してください。