お金と通貨

インドのお金事情

更新日: 2026-08-23

お金と通貨
₹

インドルピー(INR)

通貨コード: INR

お金の実用的なヒント

インドルピーは持ち込めない。日本での事前両替はできません

インドルピー(INR、₹)は外国為替管理法(FEMA)のもとにある閉鎖通貨で、外国人旅行者が国外でルピーをまともな額で購入することは法的にできず、非居住者の現金の持ち込みと持ち出しは₹25,000が上限です。つまり「日本の空港で両替してから出発する」という、他の国では当たり前の段取りが使えません。標準の方法は、到着した空港の銀行ATMで引き出すことです。デリー、ムンバイ、チェンナイ、ベンガルールなど、どの国際空港にも到着ロビー側に複数のATMがあり、国際的なVisaやMastercardなら確実に引き出せます。なお₹2,000券は2023年5月にインド準備銀行が流通停止を決めており、いま流通している紙幣は₹10・₹20・₹50・₹100・₹200・₹500です。ホテルや無認可の街頭での両替はレートが悪いので、避けるのが基本になります。

ATMは大手銀行のものを。カードは別ネットワークで2枚

HDFC、インドステイト銀行(SBI)、ICICI、Axis、Kotak Mahindraといった大手銀行のATMが、外国カードに対して最も確実です。空港、都心、主要駅、モールには必ずあります。1回の引き出し上限は₹10,000から₹25,000が一般的で、1日の上限と海外手数料は日本のカード発行会社側の設定によります。ノンバンクが運営するホワイトラベルのATMや、地方の小さな町のATMは、外国カードの拒否率も手数料も高めなので避けましょう。実務の鉄則はカード2枚体制です。VisaとMastercardを1枚ずつ、別々の場所に保管してください。JCBはインドではほぼ使えないため、主軸にはできません。日曜の夜や、ディワリやホーリーのような大きな祭りの期間はATMの現金が枯れることがあるので、前もって引き出しておくと安心です。

支払いの主役はUPI。旅行者もUPI One Worldで参加できます

インドの決済の主役はUPI(統一決済インターフェース)です。月におよそ130億件が動き、リキシャから屋台、スーパーまで、人々はQRコードを読み取って支払います。外国人旅行者もUPI One World(NPCI Internationalのプリペイド式ウォレット)でこの決済網に参加できます。ムンバイとデリーの国際空港で作成でき、ルピーをチャージすれば現地の人と同じようにQR決済が使えます。VisaやMastercardのタッチ決済は、モール、ホテル、中級以上のレストラン、大型スーパーでは通りますが、都市を離れると急激に使えなくなります。Apple Payのインド対応は限定的で、旅行者の決済手段にはなりません。小さな食堂、オートリキシャ、屋台は、UPIか現金のみが普通です。

チップとサービス料。都市部では8〜10%が伝票に載ります

デリー、ムンバイ、ベンガルール、ゴアなど都市部の多くのレストランとホテルでは、8〜10%のサービス料が自動的に伝票に加算されます。政府の勧告により法的には拒否できるとされていますが、実務では載ったままの店が多数派です。サービス料が載っていれば追加のチップは不要で、載っていなければ1割程度が目安になります。ホテルのポーターは1回₹50から₹100、客室清掃は1泊₹100、ガイドは1日₹200から₹500、専属の運転手は1日₹300から₹500。オートリキシャとメーターのタクシーは₹10単位の切り上げで十分です。値段の交渉は、市場、露天、メーターのないリキシャでは前提ですが、モールやスーパーやチェーン店、正規のタクシーでは適切ではありません。

ご注意: 渡航前に必ず最新の為替レートを確認してください。両替は空港や銀行、認可された両替所で利用できます。

お金に関するよくある質問

インドの通貨と、いま流通している紙幣を教えてください

インドルピー(INR、記号は₹、補助単位は100パイサ)です。いま流通している紙幣は₹10・₹20・₹50・₹100・₹200・₹500。₹2,000券は2023年5月にインド準備銀行が流通停止を決めており、新規の発行はなく、小売店では受け取りを断られることが増えています。硬貨は₹1・₹2・₹5・₹10です。実際に流通する最高額の紙幣が₹500だという点は、現金の量を見積もるときに効いてきます。

日本でルピーに両替してから行けますか?

実質的にできません。ルピーは外国為替管理法(FEMA)のもとにある閉鎖通貨で、国外での購入はまともな額では認められておらず、非居住者の現金の持ち込みは₹25,000が上限です。正しい段取りは、予備として少額の米ドルか円を持って渡航し、到着した空港の銀行ATMでルピーを引き出すことです。デリー、ムンバイ、チェンナイ、ベンガルール、ハイデラバード、コルカタなど、どの国際空港にも到着側に複数の銀行ATMがあり、国際的なカードで確実に動きます。

UPIとは何ですか。旅行者も使えますか?

UPI(統一決済インターフェース)はインドで支配的な決済の仕組みで、月におよそ130億件が動きます。リキシャでも屋台でもスーパーでも、QRコードを読み取って支払うのがインドの日常です。外国人旅行者はUPI One World(NPCI Internationalのプリペイド式ウォレット)で参加できます。ムンバイとデリーの国際空港の到着時に作成し、ルピーをチャージしてQRを読むだけです。数日以上の滞在で、リキシャや小さな食堂を使うなら、現金より実質的に便利になります。

Forexカードとは何ですか。作るべきですか?

インド系や国際系の銀行が発行するプリペイド型のトラベルカードです。事前に固定のレートでルピーをチャージし、VisaやMastercardの加盟店とATMで使えます。合計の費用は、国際クレジットやデビットの手数料にATMの上乗せを足したものより安くなるのが通例で、レートを固定できることは為替の変動に対する保険にもなります。ただし発行の手続きはインドの銀行口座の文化に依存する部分があるので、短期で訪れる日本の旅行者には、VisaとMastercardを2枚に、空港のATM、そして可能ならUPI One Worldを組み合わせるほうが現実的です。

クレジットカードはどのくらい使えますか?

VisaとMastercardのタッチ決済は、大都市のホテル、中級以上のレストラン、モール、スーパー、チェーン店で使えます。都市を離れると、また小規模な店では通用度が急に落ち、小さな食堂、個人商店、オートリキシャ、屋台はUPIか現金のみが普通です。American Expressの加盟店は狭く、JCBはほぼ使えません。実務の組み合わせは、国際的なVisaかMastercard、ATMで引き出したルピーの現金、そして可能ならUPI One World、の三点になります。

ATMは外国のカードで確実に使えますか?

大手銀行、つまりHDFC、SBI、ICICI、Axis、Kotak Mahindra、Punjab NationalなどのATMなら確実です。1回の上限は₹10,000から₹25,000が一般的で、1日の上限と海外手数料は日本のカード会社の設定によります。ノンバンクが運営するホワイトラベルのATMと農村部のATMは、外国カードの拒否や高い手数料が多いので避けてください。ネットワークの異なるカードを2枚、VisaとMastercardで持ち、別々に保管するのが、拒否や磁気不良に対する実務的な保険になります。長距離の移動と現金の計画は移動のガイドと合わせて考えると組み立てやすくなります。

チップはどのくらい払えばいいですか?

都市部の多くのレストランとホテルでは、8〜10%のサービス料が伝票に自動で加算されます。載っていれば追加のチップは不要です。載っていない場合は1割程度が目安。ホテルのポーターは1回₹50から₹100、客室清掃は1泊₹100、ガイドは1日₹200から₹500、専属の運転手は1日₹300から₹500、リキシャとメーターのタクシーは₹10単位の切り上げ、スパやサロンは1割から15%です。

米ドルや日本円で支払えますか?

支払えません。外貨は通常の小売の取引では受け付けられず、店やレストランで米ドルを出しても丁重に断られます。一部の高級ホテルが館内のレートで米ドルを受けることはありますが、レートは不利で、例外的な扱いです。到着後に認可を受けた両替商か銀行で両替するか、銀行のATMで引き出してください。外貨の現金は小額紙幣で予備として携行し、支払いはルピーとカードとUPIで、というのが原則です。屋台や食堂で現金がどれだけ要るかは、何をどこで食べるかで変わるので、食のガイドと合わせて見積もってください。

入国ルール・ビザの種類・実用情報はインドの概要ページにあります。

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