ベトナム
ベトナムは、南シナ海に沿ってS字に伸びる東南アジアの国です。北はサパの山並みから南はメコンデルタまで国土が縦に連なり、首都はハノイ。ハロン湾の石灰岩の奇岩群やフエの王宮をはじめ、ユネスコの世界遺産はいまも数を増やしています。入国には多くの渡航者にビザが要り、e-Visaなら最長90日。英国、EU諸国の大半、日本、韓国のパスポートは、45日までビザなしで入国できます。
ベトナムのビザと入国の選択肢
ベトナムへの入国にはいくつかの経路があります。最も広く使われているのはe-Visaで、ベトナム政府公式のe-Visaサイトから申請します。滞在は90日まで、一次と数次のどちらかを選べ、手数料がかかります(金額は変わることがあるので、公式サイトで現在の額を確認してください)。審査は3〜5営業日。承認されたら印刷して、どの国際検問所でも提示できるようにしておきます。申請先の見極めには注意が必要です。検索結果の上位には公式によく似た名前の代行サイトがいくつも並び、同じ申請に自社の手数料を上乗せします。必ず政府公式のサイトから申請してください。英国、ドイツ、フランス、イタリア、スペイン、北欧諸国、日本、韓国など一部の国のパスポートは、観光と商用に限って45日までビザなしで入国できます。パスポートには入国と出国のスタンプが押され、そこに出国期限が明記されます。従来型の大使館・領事館ビザには「ビザスポンサー」、つまり現地の企業か認可を受けた旅行会社が必要で、スポンサーがベトナム入国管理当局から事前承認レターを取得したうえで、国外で申請する流れになります。到着ビザも仕組みは同じで、渡航前の事前承認レターが必須です。レターなしで到着すると入国を拒まれることがあるため、持たずに向かってはいけません。パスポートの要件は、予定する滞在期間を超えて残存6か月以上、空白ページが2ページ以上です(英国外務省による。米国務省はe-Visaについて空白1ページとしています)。緊急用パスポートではe-Visaが却下されることがあります。15,000,000ドンを超える現金、または5,000米ドルを超える外貨には、税関への申告が義務づけられています。同額に相当する日本円も、この外貨に含まれます。ベトナムは在外公館を通じたビザ延長に応じないため、滞在日数は最初に慎重に決めてください。超過滞在の取り締まりは厳格です。罰金は超過した日数に応じて増え(現在の額は確認してください)、繰り返したり長期化したりすれば、強制退去とその後の入国禁止に至ることもあります。どの方法で滞在していても、許された出国期限を自分で把握しておくことが何より大事です。
ビザの種類
ビザ免除入国(45日)
日本、英国、EU諸国の大半、韓国など、対象となる国のパスポート保持者向けです。目的は観光と商用。事前の申請は要らず、到着した空港の入国審査でパスポートを提示するだけです。パスポートは残存6か月以上、空白2ページが必要で、入国と出国は同じパスポートで行います。
e-Visa(政府公式のオンライン申請)
たいていの旅行者にとって最も現実的な選択肢です。ベトナム政府公式のe-Visaサイトからオンラインで申請します。画面は分かりやすく、多言語に対応しています。審査は3〜5営業日。手数料は公式サイトで現在の額を確認してください。承認されたe-Visaは印刷し、入国時にパスポートとともに提示します。すべての国際入国地点で有効で、一次か数次かは旅程に合わせて選びます。よく似た名前の代行サイトと取り違えないよう、申請先が政府公式かどうかを毎回確かめてください。
到着ビザ(VOA)。事前承認レターが前提
出発前に、認可を受けたベトナムの旅行会社を通じて事前承認レターを取得しておく必要があります。ビザ自体は、到着した空港でパスポートに押されます。ここが肝心で、事前承認レターなしに渡航してはいけません。航空会社が搭乗を断ることがあり、入国審査で入国を拒まれることもあります。45日のビザ免除とe-Visaが使える日本のパスポートにとっては、あえて選ぶ理由の薄い経路です。
大使館・領事館ビザ
日本国内のベトナム大使館・領事館で取得する従来型のビザです。観光、商用、就労、留学と、あらゆる滞在目的に対応します。「ビザスポンサー」が必要で、現地の企業か認可を受けた旅行会社が、申請者に代わってベトナム入国管理当局から事前承認を取り付けます。
商用ビザ
商談、交渉、市場調査、契約の締結、会議といった商業活動のためのビザです。ベトナム企業からの招へい状があることが望ましいとされています。ベトナムは東南アジアで最も成長の速い経済のひとつで、製造、テクノロジーのアウトソーシング、観光、再生可能エネルギーの各分野に大きな機会があります。日本企業にとっては、製造拠点を分散させる、いわゆるチャイナ・プラスワンの移転先として関わりの深い国でもあります。
就労ビザと労働許可証
ベトナムで雇用される人のためのビザです。労働許可証は雇用主が申請します。主な分野は、テクノロジー、製造(サムスン、インテル、ナイキがいずれもベトナムで生産しています)、英語教育、観光とホスピタリティ。就労ビザで入国したあとは、テンポラリー・レジデンス・カード、つまり一時在留カードを申請します。
ガイド
ベトナムの旅は、ほかの国がなかなか並べない密度で迫ってきます。ハロン湾の石灰岩の奇岩群はアジアを代表する自然の景観に数えられ、湾に朝日が昇る1泊のクルーズで訪ねるのが定番です。ホイアンの世界遺産の古い町並みは絹のランタンと仕立て屋の通りが続き、ベトナムで最も美しい町としばしば言われます。ハノイの旧市街はホアンキエム湖を囲んで36の職人通りが走り、ホーチミンはフランス統治期の建築と終わることのない夜の賑わいで脈打っています。北西部サパの棚田は稲刈りの頃に黄金色へ変わり、古都フエは王宮と帝廟を抱え、フォンニャ=ケバンには地球最大の洞窟ソンドンが眠ります。メコンデルタの水上マーケットとフーコックのビーチが、南の締めくくりです。そして食。フォー、バインミー、ブンチャー、カオラウ、生春巻き。これだけで渡航の理由になり、しかもベトナムは東南アジアでもとりわけ旅費の安い国のひとつであり続けています。
都市と旅の計画
旅の手配
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大使館・在外公館
よくある質問
日本のパスポートでベトナムに入国するのにビザは必要ですか?
国籍によって変わります。日本、英国、EU諸国の大半、韓国などのパスポートは、45日までならビザなしで入国できます。それ以外の国籍の多くは、ベトナム政府公式のe-Visaサイトからオンラインで申請する流れです。e-Visaは最長90日まで滞在でき、審査には3〜5営業日かかります。
45日のビザ免除滞在は延長できますか?
できません。45日のビザ免除入国は延長のきかない制度です。それ以上の滞在が必要なら、いったん出国して入り直すか、長くなるとあらかじめ分かっている場合ははじめからe-Visaを取得してください。超過滞在には罰金が科され、その後の入国を禁じられることもあります。
ベトナムの旅程はどう組めばいいですか?
多くの旅程は、来た道を戻らず、細長い国土を一方向にたどります。ハノイかホーチミンのどちらかから入り、もう一方の端を目指す形です。2〜3週間あれば、北部、中部、南部を無理なく回れます。日数の短い旅では、どこか一つの地方に絞るのが普通です。
ハザン・ループは自分で運転すべきですか、それともツアーに参加すべきですか?
バイクの経験量で決まります。運転に自信のある経験者はレンタルバイクで自走することが多いものの、制度上は二輪が裏書きされた国際運転免許証が必要です。経験の浅い人は「イージーライダー」ツアーに参加するのが一般的で、本当に難しい山道は地元のドライバーがバイクを操ってくれます。
ベトナムの水道水は飲めますか?
飲めません。国内のどこであっても、水道水を飲用にすることは勧められていません。ボトル入りか濾過した水を使うのが標準で、しっかりした飲食店の氷はおおむね問題ありません。
ハノイとホーチミンの間はどう移動しますか?
統一鉄道が全区間を結んでいます。ハノイからフエのような一晩で着く短い区間は、移動と観光を兼ねる手段として人気です。全行程をまっすぐ移動するなら、国内線のほうが速く、運賃も高くありません。鉄道の届かない区間は、寝台バスが埋めています。
ベトナムは旅行者にとって安全ですか?
はい。東南アジアのなかでも、旅行者にとって安全なほうの国とおおむね見なされています。主なリスクは、とくにホーチミンで多いバイクからのひったくり、交通事故、そして時折あるタクシーの不正請求です。配車アプリのGrabを使えば、料金をめぐるもめごとは避けられます。
ベトナムへの出入国で現金の申告は必要ですか?
必要です。15,000,000ドンを超える現金、または5,000米ドル相当を超える外貨を持ち運ぶ場合は申告が要ります。同額に相当する日本円も、この外貨に含まれます。申告は入国時と出国時の両方で、税関に対して行います。
e-Visaはどこから申請すればいいですか?
ベトナム政府公式のe-Visaサイトからです。難しいのは、その公式サイトを見分けるほうです。検索結果の上位には公式によく似た名前の代行サイトがいくつも並び、まったく同じ申請に自社の手数料を上乗せします。手数料は改定されることがあるため、金額そのものは公式サイトで確認してください。申請を始める前に、いま開いているページが政府公式のものかどうかを確かめる。それだけで、この落とし穴は避けられます。
ダナンやホイアンだけを旅する場合も、入国のルールは同じですか?
同じです。45日のビザ免除は、どの国際入国地点から入っても同じように適用されます。中部のダナン、ホイアン、フエをまとめて回る旅であれば、45日という枠には十分すぎるほどの余裕があります。45日を超える日程になるときだけ、e-Visaを事前に取得してください。
ベトナムへの旅行をご計画中ですか?入国に必要な手続きを確認し、オンラインで申請できます。
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