中国の国旗

中国

中国はおよそ960万平方キロメートルを占め、ゴビ砂漠から亜熱帯の雨林まで、ヒマラヤの高原から数千万人規模の都市までを一国のなかに抱えています。人口はおよそ14億人で、その分布は東に極端に偏り、西はほとんど人のいない土地が続きます。日本の読者にとって、この国は白紙で出会う相手ではありません。学校の歴史、三国志、シルクロードの物語、そして日々の食卓を通じて、断片はすでに手のなかにあります。ただしその断片は互いにつながっておらず、しかも「中国」という一語が覆っている範囲は、話される言葉も、料理も、気候も、建築も、生活の速度も、省が変われば別の国と言っていいほど変わります。ここ数十年の経済と都市の変化は、その上にさらに新しい層を重ねました。前のものを消さずに積み上げてきたこと、そして層どうしが同じ場所に同居していることが、いまのこの国のかたちです。

  • ビザデジタル入国カード
  • 首都北京
  • 通貨CNY ¥
  • タイムゾーンCST(UTC+8)
  • 言語現代標準中国語 · 中国語 · 普通話
  • 人口14億 (2025)
  • 面積9,596,961 km²
  • 地域アジア · 東アジア
  • 国番号+86
  • 電圧・周波数220 V
  • プラグの種類タイプA · ユーロプラグ · タイプO
  • 通行区分右
  • インターネットドメイン.cn

中国のビザと入国の条件

中国はここ数年でビザ制度を大幅に緩和しました。日本のパスポートは現在、観光、商用、親族訪問、乗り継ぎを目的とする30日以内の滞在であれば、ビザなしで中国本土に入国できます。ただしこれは中国側が一方的に定めている措置で、対象と期間は定期的に見直されます。前回の渡航で有効だったことは、次の渡航でも有効であることを意味しません。出発のたびに、中国大使館または中国ビザ申請サービスセンター(CVASC)で最新の状況を確認してください。この免除の対象にならない場合でも、第三国・地域へ乗り継ぐのであれば、数十の指定された空港と港を通じて240時間、つまり10日間のトランジットビザ免除を利用できます。これより長い滞在や、観光以外の目的では、事前に取得する通常のビザが必要です。申請はCVASCまたは在外公館で行い、残存6か月以上で見開き2ページ以上の余白があるパスポート、申請書、写真、詳細な旅程、宿泊の予約、資力の証明が必要になります。中国のビザはパスポートの1ページを丸ごと使うため、余白のページ数は事前に確かめておいてください。到着後については、ホテル以外に滞在する場合、つまり知人宅や民泊などに泊まる場合は、到着から24時間以内に現地の公安局で住宿登記を行う義務があります。ホテルに泊まる場合はチェックインの際に施設が代行します。なお香港とマカオは中国本土とはまったく別の出入境制度を持つ特別行政区です。香港やマカオに入ることは本土への入国にはあたらず、そこから本土へ進むには本土の入国資格が別に必要になります。逆方向も同じで、本土から香港やマカオへ移るのも新しい入境として扱われます。

ビザの種類

ビザなし入国(対象国籍)

最長30日。措置は定期的に見直し

日本のパスポートは現在、観光、商用、親族訪問を目的とする中国本土への入国にビザを必要としません。中国側が一方的に定めている措置で、対象と条件は定期的に見直されるため、渡航のたびに出発前の確認が必要です。

観光ビザ(Lビザ)

30日(シングルまたはダブル)、あるいは90日(マルチ)

中国本土での観光、見物、友人や親族の訪問のためのビザ。ビザ免除が適用されない場合や、30日を超える滞在を計画する場合に必要です。パスポート、申請書、写真、詳細な旅程、宿泊の予約を揃えてCVASCで申請します。

240時間(10日間)トランジットビザ免除

最長10日間(240時間)。滞在できる地域は限定

第三国・地域へ向かう乗り継ぎの旅客向けで、北京、上海、広州、成都、厦門など数十の指定された空港と港で利用できます。第三国への予約済みの移動手段が必要で、滞在は制度が定める地域の範囲内に限られます。以前あった短い時間区分はこの制度に一本化され、単なる乗り継ぎではなく数日の滞在が組めるようになりました。

商用ビザ(Mビザ)

30〜90日。シングルまたはマルチ

商談、会議、見本市への参加(広州の広交会は世界最大級の商談会です)、工場や現場の視察、契約の締結など、中国での商業活動のためのビザ。中国側の企業からの招聘状が必要です。

留学ビザ(X1/X2)

X1は課程の期間。X2は最長180日

X1は中国の大学での180日を超える長期留学向けで、北京大学、清華大学、復旦大学、浙江大学などが選ばれることが多い枠です。X2は180日以内の短期の課程、語学留学、夏期のプログラム向け。入学許可書とJW201またはJW202の書式が必要です。

就労ビザ(Zビザ)

入国後30日以内に居留許可を取得。以後は通常、年ごとの更新

雇用主が手配した有効な就労許可にもとづいて中国で働くためのビザ。入国後30日以内に、現地の公安局で居留許可を取得する必要があります。

親族訪問ビザ(S1/S2・Q1/Q2)

Q2とS2は最長180日。Q1とS1は居留許可による長期

Q1とQ2は中国籍の親族の訪問や長期の家族の呼び寄せ向け。S1とS2は中国で就労または留学している外国人を訪ねる場合向けです。招聘状と、関係を証明する書類が必要になります。

ガイド

中国の旅は、ほかのたいていの旅先とは逆から組み立てることになります。問いは何を見るかではなく、何を見ないと決めるかです。高速鉄道が距離を制約から外してしまったので、いま効いてくるのは予約の暦と、出発前に済ませておく通信と決済の下ごしらえのほうになりました。国の一部分を選んでそこを厚く準備した人は、たくさん見たという手応えを持って帰ります。全部を回ろうとした人は、旅の大半を移動に使います。省がひとつ変わるだけで別の国のようになる場所なので、絞った旅程がそれだけでひとつの旅として成立します。

都市と旅の計画

旅の手配

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香港・マカオ

中国の特別行政区――入境ルールは別制度で、中国ビザでは入境できません。

香港の国旗
香港

中国の特別行政区

独自のビザ制度 · 香港ドル(HKD)

マカオの国旗
マカオ

中国の特別行政区

独自のビザ制度 · マカオ・パタカ(MOP)

よくある質問

日本のパスポートで中国にビザは必要ですか?

通常の観光旅行では必要ありません。日本のパスポートは現在、観光、商用、親族訪問を目的とする30日以内の滞在であれば、ビザなしで中国本土に入国できます。ただし中国側が一方的に定めている措置で、対象と期間は定期的に見直されます。前回有効だったことは次回も有効であることを意味しないので、渡航のたびに出発前の確認が必要です。30日を超える滞在や、就労、報道、長期の留学は、事前に取得するビザの対象のままです。

中国が乗り継ぎだけの場合はどうなりますか?

その場合は240時間、つまり10日間のトランジットビザ免除も使えます。第三国・地域への予約済みの移動手段があることが条件で、数十の指定された空港と港で利用できます。以前の短い時間区分を一本化したもので、単なる乗り継ぎではなく数日の滞在を組めるだけの幅があります。ただし滞在できる範囲は制度が定める地域に限られ、全土が対象になるわけではありません。

香港やマカオに入るのは中国に入国したことになりますか?

なりません。香港とマカオは出入境の制度がまったく別の特別行政区で、それぞれの規則で入ることになり、その入境は本土への入国にはあたりません。そこから本土へ進むには、本土の入国資格が別に必要です。逆方向も同じで、本土から香港やマカオへ移るのも新しい入境として扱われます。

日本発の直行便はありますか?

あります。成田、羽田、関西をはじめとする複数の空港から、北京や上海への直行便が就航しています。飛行時間は国内線の長い区間と大きく変わらず、時差も1時間しかないので、アジアのなかでも体への負担が軽い旅先です。ただし路線と便数は季節や航空会社で動くので、自分の日程で確かめてください。

初めての中国旅行には何日必要ですか?

2週間が無理のない目安で、それでも回るのは国の一部です。定番の周遊、つまり北京で長城と故宮、西安で兵馬俑、そして上海という組み合わせは、高速鉄道のおかげで10日ほどで収まります。数日足せる場合は、成都とパンダか、桂林とカルストの風景のどちらかが自然な追加になります。シルクロードと雲南とチベットは、それぞれ独立した旅で、最初の旅程の後ろに付け足すものではありません。

日本のクレジットカードで支払えますか?

カード単体では、小さな店や食堂ではほとんど通りません。日常の支払いはアリペイとWeChat Payで動いていますが、日本発行のVisa、Mastercard、JCBのカードはどちらのアプリにも直接ひも付けできます。出発前に設定と動作の確認まで済ませておけば、屋台からタクシーまでほぼすべての場面が解決します。地方では現金しか使えない場面もあるので、予備の現金は持っておいてください。仕組み全体は移動のガイドにまとめてあります。

一日しかない場合、長城はどの区間を選ぶべきですか?

多くの場合は慕田峪です。ロープウェイで上がれて、八達嶺より空いていて、景観が広く、北京へ日帰りで無理なく戻れます。天気が読めない日や、歩行に不安がある場合は、最も整備されていて行きやすい八達嶺が向いています。金山嶺は早朝に出て数時間歩くことを受け入れられる人向けで、写真を撮る人にいちばん報います。司馬台は夜に開いている唯一の区間です。比較の全体はどの区間を選ぶかに。

避けたほうがよい時期はありますか?

春節と、10月初めの国慶節の大型連休です。この二つの期間は国全体が移動するので、列車は数週間前に売り切れ、宿は高騰し、有名な観光地は歩けないほど混みます。適しているのは4月から5月の春と、国慶節を外した9月から10月の秋で、気温が穏やかで空も比較的澄みます。夏は暑く湿度が高く、冬は北で厳しく、亜熱帯の南では過ごしやすくなります。

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